応援っぽい商売
2021年12月24日(金)
ふるさと納税。個人の負担なく自分の出身地や被災地を応援できる方法です。以前、返礼品の高騰が社会問題化しましたが、やはりNPOの立場からすると豪華な返礼品には複雑な心境があります。
「贅沢な肉や海鮮が無料でもらえる」のような印象を持ってる人も少なくないと思いますが、寄付というよりは、リターンが前提のクラウドファンディングに近い仕組みに思います。そしてその一方で、恩恵を受ける自治体は限定的なようです。
今年、ハッスルは寄付金控除の対象となる認定NPOの更新を行いませんでした(現在は一般のNPO)。認定があると申請できる補助金に逆に制限があったり、マイナス面が大きいことが理由ですが、寄付を募り続けることの困難さも原因の一つといえるでしょう。
寄付文化が育ちにくいとされる日本で、さらに「ふるさと納税」を寄付と呼んでしまう状態が続くなら、今後は見返りを求めない寄付行動はもちろん、あるいは「NPO」という活動そのものが衰退してしまう気がしてなりません。