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ミッション

 

はじめに


2011年の原発事故は、日本全体に大きな衝撃と不安をもたらしました。その一方で、特に福島の子どもたちに対して個人や団体が積極的な行動をとり、行政の手が届きにくい数多くの支援活動を行います。掛け値なしのその支援は、これまでに多くの子どもやその家族を元気づけてきました。そこで生まれた絆は、今でも福島、そして日本全体に息づいています。

子どもたちが多くの支援を受け続ける大きな理由の一つが「社会的弱者」であることです。子どもは親などの保護者に守られる一方で、自分の意思を元に社会行動をとることは困難です。例えば福島から一時的に離れたいと考えたとしても、学校や生活などあらゆる面でそれは許されません。そんな社会的に自立できない存在だからこそ、子どもにより手厚い支援を求める声が広がったのでしょう。

そんな子どもと同等、あるいは子ども以上に社会的な不自由さを伴う存在が「障がいのある人」です。障がい者には、年齢に関わらず、知的、精神的、身体的な個性があります。そしてその個性とは、時に社会的、物理的、人的な関係性を良好に保つことに多大な労力を要します。ゆえに新たな関係づくりが求められる避難や移住は、一般に考えるよりも大きなストレスとリスクを伴ってしまうのです。


 

 

南相馬ファクトリーとは


南相馬市の経済的中心である原町区は「緊急時避難準備区域」に指定されました。この地域の一番の特徴は「自主避難」を前提にしていること。障がいのある人は避難行動自体も困難ですが、何よりも避難先の確保に大きな問題があります。結果として、多くの障がい者とその家族は避難できないか、あるいは一度避難してもすぐに戻ってしまいました。緊急時を警戒しつつも、地域には福祉作業所を再開することが求められたのです。

作業所とは、その名の通り(主として社会参加の訓練として)何らかの「作業」を行う場所です。その作業は、清掃や資源回収、内職的な軽作業など。その作業によって得た対価を、作業所は「工賃」として障がい者に還元します。しかしそれら作業とは、地域経済に副次的に生じるものがほとんどなのが実態です。つまり、避難準備区域として経済活動がストップした南相馬では、作業所からも作業が消えることになるのです。

作業所とは、障がいのある人が社会との接点を持つための数少ない選択肢です。しかし、さらにそこからも「作業」が消失する中で、南相馬の作業所では共同で製品をつくり販売する新事業を開始します。それが「復興支援カンバッジ」であり、その事業共同体が「南相馬ファクトリー」です。県内の有志たちによって企画されたこのバッジ事業は、ヤマト福祉財団の緊急助成を受けて発災から5ヶ月後、2011年8月に立ち上がりました。

その後、きょうされんネットワークなどを通じて事業は全国に拡散されます。「福島の障がい者を孤立させない」という気持ちを具現化したカンバッジ事業は、結果的に数千万円の工賃を創出し、生業支援として成功を収めたといえるでしょう。ただしそれだけはありません。障がいのある人にとって作業所での作業とは、単なる日課以上の意味を持ちます。それは「自分自身が社会で必要とされている」ことを確認する上で欠かせない存在、つまり「仕事」なのです。カンバッジプロジェクトは、仕事をつくることで彼らの大切な自尊心を守ったのです。


 

 

ファクトリーからハッスルへ


8つの作業所によって寄り合い的にスタートした南相馬ファクトリーですが、その後の展開を見据え、2013年にはNPO法人として独立組織へ。継続的な事業展開へ向けた基盤整備に着手します。カンバッジは、デザインコンテストを実施し、毎年公募による新デザインをリリース。バッジ以外の製品も開発し、オンラインショップには福島のネガティブなイメージを払拭する楽しげな商品が並びます。

新商品の開発に欠かせなかったのが、南相馬市以外の作業所と連携です。ボールペンは「コーヒータイム(二本松市)」、縫製製品は「セルプかえで(川俣町)」、コーヒー豆は「のんびりハウスどじょう(川内村)」など、新作業所との連携がより特徴ある商品の誕生を後押しします。南相馬ファクトリーは、名称に「南相馬」を冠しながらも、南相馬市域を超えた活動が日常化することになります。

商品開発と連携作業所が増える中で、被災地を取り巻く状況も目まぐるしい勢いで変わっていきます。プロジェクトはこれまでもさまざまな変化を求められてきました。法人化や商品開発だけでなく、組織的には賛助会の発足や認定NPO取得、財政的には助成金の申請や寄付の呼び掛け、スタッフの雇用と解雇など、時にはプロジェクト存続の危機を「変化」することで乗り越えてきました。

2018年に行った「東京移転」と「ハッスル」への名称変更もまた、その延長線上にあるものです。前年の役員会議や臨時総会では、主に資金不足について議論を重ね、最終的には新事業を展開しながら存続の道を模索することになりました。とりわけ南相馬のアクセスの悪さによって、新商品と新販路の獲得機会が失う状況を改善することが急務。事業継続ならば都市部への移転が必須条件でした。

幸いにも、作業所との共同作業のノウハウは十分に確立されていたので、遠隔地での連携に不安はありませんでした。それよりもむしろ、プロジェクトに対する必要以上の依存がなくなり、対等でより自立的な関係性をつくるきっかけになっています。同時に行った「ハッスル」への名称変更は、南相馬の活動領域を超えたプロジェクトであることを明確にし、事業のさらなる「持続可能性」へ向けた取り組みを表明したものです。

 

 

 

 

ハッスルが目指すもの


ハッスルの名称は、日本語の「発する」に由来します。福島、障がい者、社会的弱者といった存在を「発見」して「発信」、さらには社会で存分に力を「発揮」するという3つの「ハッスル(発する)」を含んでいます。

福島の障がいのある人が携わるグッズを企画・販売する事業は、ハッスルの「発見」する事業です。一般商品にも引けを取らない魅力的なグッズを通じて、「障がいのある人がつくっているんだ!」という新鮮な驚きを提供します。「HUSTLEGOODS(ハッスルグッズ)」のネーミングには、「新しいグッドを知って欲しい」「ステキな出会いであって欲しい」という願いが込められています。

ハッスルへ名称が変わったとしても、製品づくりは当時と変わらず福島の作業所で行います。また「南相馬ファクトリー」という名称も、カンバッジの製造ブランドとして今後も積極的に使用していきますのでご安心ください。そして、未曾有の大災害においてさえ障がい者が求めた「仕事」を創出すること。これは今後も揺らぐことのない活動の原点です。

原発事故が他の災害と本質的に異なることがあります。それはこの現在進行形の災害の影響が、この先どれほどの期間続くのか誰にも分からないことです。この悪夢のような現実をなかったことにできるような魔法は存在しません。福島では、原子力発電所への警戒心だけでなく、差別意識や孤立への不安を、今後何十年もの間、抱え続けることになります。

わたしたちが、そんな福島で暮らす人たち、とりわけ障がいのある人に対してできること。それは積極的に接点を持って、気持ちを少しでも分かち合い続けることなのかも知れません。この災害は、他のどの災害よりも「終わり」が求められる一方で、それが容易に訪れることはありません。「寄り添うこと」そして「続ける」ことの意味合いが全く異なるのです。ハッスルでは、一人でも多くの人が寄り添いを続けられるように、過大な物質的・精神的負担なく応援できる仕組みを提供していきます。

ハッスルは、障がいある人が少しでも多くの社会的接点を持てる事業を展開していきます。ハッスルが目指す活動は、障がい者や作業所を間接的に支援する「中間支援」ではありません。今後の障がい福祉の在り方を模索し、支援の新たな選択肢を提供する「新しいプラットフォーム」なのです。


 

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