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暗い道

2022年5月27日(金)

最初は首相経験者の書簡なのでしょうか。甲状腺がんにまつわる諸問題。報道番組も炎上したとか。診断が過剰かどうかは議論がありそうですが、低線量被ばくの影響については、個人的には広島の放射線影響研究所のLSSの内容がしっくりきます。

LSSは被爆者の生涯にわたる健康影響を調査する研究。とりわけ低線量でもそれなりに影響があるのか、いわゆるLNT仮説に関しても、はっきりと言及しています。第14報が公開された2012年当時も、問い合わせると内容を親切に教えてくれた覚えがあります。「閾値は示されず、ゼロ線量が最良の閾値推定値であった」と明記されていますが、これは2012年頃の「一定量以下では影響はない」という安全側のアナウンスを否定するものでした。

誰かに影響はあるけど、それが誰かはわからない。自分かも知れないけど、それを知るすべはない。だけど、たとえLSSが正しいとしても、個人の因果関係を証明するには至らないから、やっぱり当事者は困ってしまう。少なくとも気持ちだけは、みんな救われる道筋が見つかればいいのですが…


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